吉村昭著「関東大震災」を読みました。大正12年の政情不安定な時期の出来事です。東京、横浜は火災にも見舞われ、死者20万人の大惨事となりました。9月1日は防災の日として防災訓練が恒例です。
関東大震災の被災地では発災後、余震の続く中、流言が飛び交い、社会現象として悲惨な事態が起こったようです。昨年のゴルカ地震の際にも不自然な風説が広まりましたが、地震の翌日取引先官庁に行ったところ、職員は全員外にいます。「インド政府が3時に余震が来ると言っているので避難している」との理由からでした。人間は恐怖に勝てないものです。
識者は地震エネルギーが一部放出されていないとしています。《備えあれば憂いなし》来たる災害への備えをしておきましょう。《災害は忘れたころにやってくる》寺田寅彦の箴言です。
(スガジイ)