2016年5月27日金曜日

ナワルパラシのヒ素汚染水

緒方JICA専門家に誘われてナワルパラシ郡の飲料水ヒ素汚染の実態を視察しました。WHOやネパール政府の定めた基準値を大きく上回る井戸水を常用しています。

いくつかの支援団体が、ヒ素除去装置を供与し、啓蒙活動に取り組んでいます。残念なことに住民の危機意識はそれほど高くないと感じました。長年の習慣がそうさせているのかもしれません。

ヒ素中毒に抵抗力をつけるために野菜や肉を取るようにとのアドバイスに、罹病者のあきらめに似た悲しそうな目の色がとても印象に残りました。貧困が現実を支配しているのでしょう。新しいプロジェクトを立ち上げるモティベーションが芽生え始めました。

(スガジイ)