2016年6月24日金曜日

アメアメフレフレ

5月からずっとぐずついた天気が続いています。あたかもプレモンスーンがこのまま本格的なモンスーンに突入するかのようです。猛暑がなかった分体力の消耗が避けられました。


ネパールでど田舎をさして《フムラ・ジュムラ》と言われます。20数年前、この地域を歩きました。食料を現地調達の計画でしたが、フムラ郡、ムグ郡では分けてもらえませんでした。自分たちの分で精いっぱいとの理由です。


乾季の雨量が少なかったため、もともと生産力の低いカルナリやセティの山地の農業は壊滅的な打撃を受けました。今日もまた、ヤギの背に赤米の袋を振り分けにして、南から北へキャラバンが続いていることでしょう。


(スガジイ)

2016年6月17日金曜日

届いたもの、届かないもの ~ドラカ・ラドゥックVDC2~

地震による壊滅状態のラドゥックVDCの仮設住居用トタン板は、NGOの支援によるものだそうです。集落までトラクターが入ることができるので、地震の後いち早く支援が届いたようです。


バザール周辺には、製材所、木工所のほか砕石プラントも新設され、新しいビジネスが始まっています。復興需要を見込んでのことですが、村民集会の様子では、村の住民に政府の無償資金支援では十分でなく、低利の貸し付けが速やかにいきわたる必要があると感じました。


村では石材が不足しているとのことです。生活用水がパイプの破損等で不自由していると聞きました。地震による水脈の枯渇や降雨量の減少の影響もあるとのことでした。


(スガジイ)

2016年6月10日金曜日

手にし得ぬ復興資金 ~ドラカ・ラドゥックVDC~

昨年512日に起きた地震の復興の進展を視察しに、ドラカ郡ラドゥックVDCに行ってきました。従来構造の家屋のほとんど全ては倒壊しており、村民はトタン板囲いの仮設住居に暮らしています。
ラドゥックVDCは住宅資金の無償支援20万ルピー配布のモデル村として、政府に委嘱された銀行がシンガティバザールで第一回資金5万ルピーを供与したと報道されています。家屋損壊評価を終え、証明書も発行されているのですが、村民のほとんどが資金を受けていないようです。
私も仮設住居に泊めてもらい、村民の集会を傍聴し、地方の政治家、ジャーナリストや村のリーダーたちと、夜遅くまでロキシーを酌み交わしながら村の再興の話を聞かせてもらいました。

(スガジイ)

2016年6月3日金曜日

夢よ、再び!翔(と)べるか、ネパール!?

G7伊勢志摩サミットが開かれ、米合衆国大統領の広島訪問がありました。国際政治において我が国のプレゼンスを高めたと思います。
私は終戦後22年の生まれで、いわゆる《ベビーブーマー》の先頭ランナーです。《戦争を知らない子供たち》でもあります。学生時代から社会人になってのちも、高度成長時代を振り向くことなくひたすら前に進みました。
私の祖父母の家に水道はなく井戸で、トイレも別棟でした。ネパールの山村の生活のようです。貧しい時代を生き抜いた人たちでした。ネパールも遠くない将来に飛躍的な成長を遂げるのでしょうか。予算教書が議会に上程された今週でした。

(スガジイ)