2016年9月30日金曜日

そして取り締まり>バンダ・・・嗚呼ネパール!

タクシーは最近全く料金メーターを使わないようになりました。燃料の価格が一時高騰した時に、メーター料金では採算が取れないこともありました。一方で、利用者がメーターを信用していないこともあります。確かに、タクシーによって同じ距離で何割もの違いが出ることがあります。ガソリンスタンドのメーターの不正設定が指摘されています。そのうえ、メーターを素早くゼロに戻して過大請求することもあります。車のタンク容量以上に。
 
国内航空の運賃が自国民と外国人では2倍以上も違います。動物園や観光施設の入場料も同様です。このような料金設定は南アジアの国々ではごく一般的に行われています。
   
価格決定において相対取引は通常行われていることですが、《ごまかし》はいけません。《だましてなんぼ》の商売は早晩改めるべきでしょう。だまされるほうが悪い?そういう社会であってほしくないものです。同種同質のサービス価格の違いも不自然です。「取れるところから取ってやれ」より、《サービスの質》、《こころ》を提供するのがサービス産業成長への近道ではないでしょうか。
   

(スガジイ)

2016年9月23日金曜日

カレーざんまい

皆さんカレー料理は好きですか。カトマンズでは各地のカレーを楽しめます。ネパールはもちろん、インド各地の料理、タイやベトナム、シンガポールのカレーもいいものです。


タメルに行くとロータスの昔懐かしい日本カレー、サンセットビューの蕎麦屋のカレー、マロニエのカレーも絶品です。それぞれが日本人の作り出したカレー料理で、舶来ものを和風にアレンジして楽しむ日本人の《好奇心》と《やわらか頭》を感じます。私はこの3軒のカレー後援会長を自任しています。


母の作ってくれたカレーは辛くなく、また、あまり香辛料の香りのない黄色味の強いもので、私の育った田舎町の食堂も同様でした。ところが、小学校に上がる前、東京の知人の家でごちそうになったカレーは、とてもこれまでのものと同じカレーとは思えないほど胃袋と脳みそを刺激したものです。まさに都会の味であり、今でいう欧風カレーだったのでしょう。私のカレー探訪の原点です。


(スガジイ)

2016年9月16日金曜日

Mass Rejection

先日、事務所の玄関先に傘の修理屋が来ていました。私の子供のころは、日本でも当たり前の風景でした。鍋の穴の修理もしてくれました。今では死語になりましたが、鋳掛屋(いかけや)と呼んでいました。


デジカメが壊れたので、修理のため日本に送りました。見積もりが来てびっくり。なんと新品価格より高いのです。マスプロダクションで如何にコストを下げるべく効率化を図っているかが実感されました。


40年前には、カトマンズの路上でウイスキーの空き瓶を売っている露天商があちこちにいました。今ではプラスティックのボトルの大量消費時代となり、ごみの廃棄に頭を悩ましています。首都の中央を流れるバガマティ川の両岸はゴミだらけです。清掃キャンペーンを続けていますが、一世を風靡した「臭いにおいは元から断たなきゃダメ」というTVコマーシャルを思い出しました。


(スガジイ)


2016年9月9日金曜日

サマ村でひと仕事

 
中部ネパールのマナスル峰(8,163m)は、1956年に第三次日本隊によって初登頂されました。52年の偵察隊は、麓のサマ村に流行していた腸チフスの治療により村人に感謝されましたが、54年の第二次隊は、雪崩被害や天然痘の流行を、聖なる山を汚したからだとして、村の指導者ヘッド・ラマによって入域が拒否されました。

NPO法人「ピークエイド」(野口健理事長)の資金で、2010年に村の学校の教室と寄宿舎を建設しました。親が子供を学校に通わせないので、寄宿舎に生活させて勉強させようとの村の若き指導者たちの発想からでした。その結果、30人だった生徒が100人に増え、企画は成功しました。
   
この村の耕地では一年の食料需要の4ヶ月分しか自給できません。学校の給食も量的に満たすのみで、栄養の配慮まで至りません。野菜と豆類によるビタミンの補填とたんぱく質の摂取を目指して、来年の春から野菜栽培を指導する「児童栄養向上プロジェクト」を立ち上げる予定で、父の跡を継いだ若きヘッド・ラマや校長と計画作りをしています。
   
(スガジイ)
   

2016年9月2日金曜日

祭り


盆踊りを楽しんでいただけたでしょうか。今年は久しぶりに櫓(やぐら)が復活して、日本の雰囲気を一層味わうことができました。縁日のように出店も多く、童心に帰りました。《日本の夏》です、《まつり》です。

ネパールの方々にも参加していただきました。日本語を学ぶ若い皆さんには法被や浴衣を着ていただき、踊りを盛り上げていただきました。爆発するエネルギーを感じました。若いっていいな。日本留学生同窓会、JICA研修者同窓会、AOTS同窓会の皆様も多数お越しになり楽しんでいただきました。国交60周年を機に、これからもこの方たちと交流を続けていけたら、日本ネパール友好の輪がもっと広がっていくことでしょう。

参加者の皆さんありがとうございます。寄付をいただいた皆さんありがとうございます。出店の皆さんありがとうございます。そして、準備、運営してくださった皆さんありがとうございます。

会員の皆さん、今年はまだまだ祭りが続きます。奮ってご参加ください。ネパール生活を楽しみましょう。

(スガジイ)