2016年8月19日金曜日

道ある土地は冨み、道なき土地は病む

7月初旬、極西部バジャン郡からの帰り、ナラヤンガト・ムグリン間の道路が土砂崩れで不通となり、ヘタウダ、クレカニダム経由でカトマンズに帰りました。この道が旅客ジープで混雑しているのです。


カトマンズから外に出る道がシン・バンジャン経由しかなかった頃、雨期には必ず1か月以上も通行止めが続きました。90年代にはムグリン道路がクリシュナビルの大地滑りで頻繁に遮断され、燃料はじめ生活物資の流通が止まり、カトマンズは陸の孤島となりましたが、昨今ほどの大騒ぎはなかったように記憶しています。


一方、チベットへ抜けるアラニコ道路は、ボテコシの洪水で再建に数年かかるほどの被害を受けました。ラスワ経由の道路は斜面の防護対策が不十分で、雨期に通行するのははなはだ危険と思われます。日本の技術で建設したシンズリ道路の信頼性が物流の拠り所となることでしょう。



(スガジイ)