2017年10月20日金曜日

10月20日


日本では1022日の投票日に向けて衆院議員選挙の選挙戦がたけなわです。終盤戦の世論調査では、自民党が圧倒的な支持を集めており、自公の与党で三分の二を超える勢いです。

この選挙の直前に、都知事選挙及び都議会選挙で圧勝した小池百合子さんが希望の党を立ち上げて民進党衆院議員が合流しました。一方で、合流を拒否された同党議員が立憲民主党を立ち上げるという目まぐるしい展開がありました。

希望の党は立党当初こそ多くの支持を得ていたのですが、2週間もしないうちに陰りが生じてきました。その理由の一つが、合流する民進党議員を政策によって選別する際に「排除」という言葉を使ったというものです。先の都議会議員選挙の時に安倍首相が街頭演説で聴衆のヤジに過度に反応したことが敗因の一つとして取りざたされたこともありました。

私も不快を感じた一人ですが、それによって支持が左右されようとは思えません。マスメディアが私たちの情緒をあおっている一面があるのではないでしょうか。「排除」された議員の新党が「筋を通した」と支持率を高めています。政策以前の選択がなされているのがよくわかります。

ネパールでは、夏に20年ぶりの市町村議会選挙が実施され、11月には州議会と下院の議員選挙が予定されています。不安視されているデウバ政権下で成功裏に実施されれば大きな政治的成果といえましょう。

ネパールの選挙では政策論争は全く期待できません。かつて、選挙運動の時に、わが党が政権をとれば『嫁がもらえる』、『家を建てられる』というようなキャンペーンを張った候補がいました。わが国の選挙マニフェストもかみ砕いていえばこのようなことなのかもしれません。

ただ、いただけないのは、有権者に飲み食いさせる等の供応や、金を渡す等の買収が当選を決定づけることかもしれません。

(スガジイ)