2016年10月14日金曜日

日本の秋


9月下旬に日本に帰国しました。庭の金木犀(もくせい)の花が散り際で、地面は金のじゅうたん。芳香が体を包みます。カキの実はまだ薄緑です。夜は虫の音が涼やかに奏でます。東京の9月のこの日までの日照時間はわずか6時間なのだそうです。東北、北海道が台風の甚大な被害を受けました。

翌日は彼岸のお中日です。菩提寺に墓参りに行きました。春と秋のお彼岸は、寺になんとなくなく華やぎを感じます。この日も大勢の方が家族でお参りに訪れていました。花のお供えのない墓にはわびしさがあります。家族が町を離れたり、葬儀の簡素化等で、墓の維持や寺の経営が厳しくなりつつあると聞きます。

帰りに近くのファミレスで昼食をとりました。休日で満員なのですが、家族連れは一組しか見当たりません。私の年代の年配者ばかりです。増田寛也編「地方消滅」によると、わが町の2040年の出産年齢女性は半減するとの予測です。いきなり現実を見せつけられた感があります。

翌週は高校のクラス会と大学のOB会、翌々週は小学校のクラス会とネパール会が予定されています。元気なのはジジババ世代のようです。

(スガジイ)