2016年11月4日金曜日

日ネマッチング好例

羽田空港の物流拠点《クロノゲート》を見学しました。国道に面して石畳に円形の建物や庭園を配し都会とは思えない植栽の豊富さです。まるで美術館を思わせる雰囲気を醸し出しています。倉庫棟はこの後ろにあり、トラックの出入りも目立たないレイアウトです。

主ベルトコンベアは秒速2.7メートルの走行スピードです。ここから行き先別に枝コンベアに分別されるのですが、大きな段ボール包装から書類封筒まで様々なサイズの荷物が誤りなく流れるのです。国内向けは地域のゲートウエー拠点に配送され、アジア向けは羽田からANAカーゴのハブ空港である那覇に空輸され、ここから各国に送られて翌日には各戸に配達されるとのことです。海外の和食ブームの中、野菜や魚介類の生鮮食品も運ばれます。

目を見張ったのは、この施設で280人のネパール人が働いていることでした。代表の男女2人と会いました。語学学校に通いながら、週28時間の法定限度で働いています。トラックへの貨物の積み下ろしは重労働のようですが、二人とも就業環境に満足しており、正社員への登用を希望していました。企業側もネパール人の一生懸命さを評価していました。労使マッチングの好例なのでしょう。

(スガジイ)