2017年2月17日金曜日

東風吹かば・・・

216日伊豆河津の桜祭りに行ってきました。特急踊り子号10両編成の大半の乗客が河津でおります。天城山から流れ下る川に沿って緋寒桜が満開です。この季節の桜は春を待ちきれない人々を魅了しています。平日にもかかわらず1万人は下らない人たちです。出店も大賑わいです。
一方、わが湯河原では梅まつりが始まりました。24日の開園日に早速行ってきましたが、梅はまだ3分咲でした。会場は幕山のふもとです。ハイキングコースでもあり、ロッククライミングのゲレンデとして人気があります。出店の数も集客力も河津には遠く及びません。それでもJR駅からのバスは満員です。地味ながら健闘しているといっていいでしょう。
湯河原や河津に共通しているのは、高度成長期に団体客で栄えた成功体験を持つ温泉場の「町おこし」です。旅行の形態が団体から個人に移り変わって久しいものがあります。また、両地とも首都圏から日帰りで楽しむことができるほど交通事情がよくなりました。温泉旅館の中には、温泉と夕食を提供し宿泊はしないというサービスも出てきました。まさに知恵の勝負といえるでしょう。
河津に比べて湯河原の梅まつりは規模も小さくイベントも地味です。桜と梅の華やかさの違いもあることと思われます。しかし、河津では、華やかさを演出するがために、地元の産物とかけ離れたお祭り気分のイベント出店を他所から集めているという印象がぬぐい切れませんでした。その点で湯河原の産物のみを出店している梅まつりには好感します。
がんばれ湯河原。17日は梅園に「狂言」を鑑賞に行ってきます。

(スガジイ)