2017年2月24日金曜日

クマさん大王の物語3

さて、森の生活を決めるのがクマさん大王からゾウさんたちに移ったのですが、一部のゾウさんたちが自分たちは別の考えがあると森の奥深くに去ったことまでお話ししました。
このゾウさんたちは奥の森の小さな動物たちと一緒に、森の真ん中にいるクマさんやゾウさんを力でねじ伏せて自分たちのやり方を見せてやろうと、近くの森でキツネさんたちを襲うようになりました。真ん中のゾウさんたちもこれに抵抗しますが、仲間割れが続いたために、奥の森のゾウさんたちの力がどんどん広がります。
森の混乱は収まりません。クマさん大王は長いこと兄弟たちと森の在り方を話し合っていたのですが、混乱の中突然死んでしまいます。兄弟が大王になって、大王の部下の強いトラさんチームを混乱地域に送って昔の生活を取り戻そうとしましたが、多くの動物たちが抵抗してなかなか収まりそうにありません。
そんな中、お兄さんの跡を継いだクマさん大王は、一度ゾウさんや小さな動物たちに譲った森の生活を決める仕組みですが、森が混乱しているのはゾウさんに力がないからだとして、やっぱり大王がすべてを決めるんだと言い出したのです。また昔のようになってしまいました。小さな動物たちは失望して打ちひしがれます。中央の森のゾウさんたちは、それでも自分勝手なことを言い合って仲たがいが続きます。
新しいクマさん大王はいつまでたっても小さな動物たちのことを考えてくれません。動物たちの不満はどんどん大きくなります。さすがのクマさん大王もこれ以上威張ってもいられません。中央の森のゾウさんと小さな動物たちは、やはり自分たちのことは自分たちで決めようと、一緒になって遠くの森のゾウさんと話し合いで混乱を収めることに決めました。(つづく)
(スガジイ)