2017年9月8日金曜日

9月8日

日本に帰ってきました。8月下旬です。あまりの暑さに体が動きません。カトマンズとは1-2度しか違わないのに、何かしたい気持ちが起こらないような意欲をそぐ気温です。体がこの気温と湿度に適応するまでどれくらいの時間が必要なのでしょうか。室内の冷房も影響しているのかもしれません。外気温との差に歳をとった体がすぐに対応できないのかもしれません。

そんな暑さの中、セミは勢いよくないています。アブラゼミです。ジージーゼミとも言っていました。ミンミンゼミもかまびすしく鳴いています。庭の地面には小さな穴がたくさん開いています。セミの幼虫が地中から這い出た穴です。脱皮した殻が気に残ります。夕方にはヒグラシがなきます。

アリは忙しそうにえさを地中の巣に運んでいます。炎天下を何するものぞとの勢いです。きっと地中の巣は涼しいのかもしれません。我が家のアリは黒くて大きめです。
庭の花たちも強い日差しを真っ向から受けて輝くように咲いています。夏の花は鮮やかで強く感じます。紫のサルビアは初夏からずっと咲き続けています。その色と姿は庭の花の中で静かにそして一段の存在感を誇示しています。モクセイは春の様ではなく控えめな香りをそっとにおわせています。

カキの実もだいぶ大きくなりました。今年はあまり実のつきが良くないようです。クワガタのメスがカキの実の汁を吸っています。夏ミカンの実も濃い緑色を少しずつ大きくしています。毎年、マーマレードになる果実です。ホームセンターでは鈴虫を売っていました。涼しげな音色で歌っています。秋が近くまで忍び寄っているのでしょう。カブトムシやクワガタはもう展示していません。無機質な店内ですが、季節の移り変わりがささやかながらもさわやかに感じられます。

10日たち、20日たち、1か月がたったら庭の様子がどのように変化するか、今から楽しみに待ちたいと思います。そしてもう少し涼しくなったら近くの山を歩いて、去りゆく夏と来るべき秋を肌で感じてみたいと願っています。

(スガジイ)