2018年1月19日金曜日

1月19日

新春のバスツアー『初詣三島大社』に参加しました。伊豆と駿東を巡る旅です。

1時間乗ってまずは韮山のいちご狩りです。以前は水稲栽培の田んぼがハウスに代わっています。12月から翌5月まで楽しめるようで、ブランドは『伊豆ほっぺ』。安倍首相の中東歴訪時のお土産であったのがウリです。実は大きくありませんが、甘さは程よく練乳は必要ありません。病気対策は農薬使用量を抑えるため天敵の昆虫を利用しているそうです。この日は少数の客しかいませんでしたが、2月の河津桜の時期は連日大賑わいといいます。地域の観光資源のシナジー効果といえましょう。

韮山は源頼朝が配流の後旗揚げした蛭が小島と、江戸時代の製鉄用反射炉で有名です。私の父方の祖母はこれより南の大仁の出ですが、早くなくなったために面識はありません。城山(じょうやま)のふもとの実家には子供のころ伯父と訪れました。昭和30年代の狩野川台風で大きな災害にあった土地です。

我がカトマンズ郊外のカカニもイチゴの産地です。長野のNGOであるJAITIがこの地にイチゴを導入したのはもう20年も前でしょうか。カトマンズでイチゴを賞味できるのは衝撃的でした。ネパールの人にも受け入れられて、カトマンズの路上でも販売されるようになりました。そして2年前に姫ベリーが新たに登場します。ナシ、カキに続く日本品種導入のヒットです。カカニはニジマス養殖も知られていますが、観光農漁業まで発展できないでしょうか。

韮山の後は清水町の柿田川湧水です。富士山に降った雨雪が地下に浸透して十数年たって地表に湧き出る地です。かつて隣の三島市を流れる川にも河藻が生い茂った清い水が流れていたものです。高度成長期に工場を誘致して地下水を過剰にくみ上げたために、川はすっかり貧相になってしまいました。わがバガマティ川もキャンペーンばかりの口先でなく何とかしたいものです。

三島は東海道の箱根越えをひかえた宿場町として発展しました。「♪富士の白雪ノーエとけて三島に流る」で始まる『農兵節』をご存知でしょうか。大社前の広小路は飲食店、土産店で相変わらずにぎわっています。三島大社のおみくじは「吉」でした。


(スガジイ)