2016年7月29日金曜日

カンチャ

開発指数で75郡中3番目に貧しいバジャン郡の小水力発電所建設現場に行く途中、ラリグラスの花を持った10歳くらいの少年が道端に立っていました。聾唖者のようでコミュニケーションが取れません。感情の動きも感じられません。目はとても澄んでいました。

20数年前のフムラ郡での経験です。見知らぬ村人から、突然、身寄りのないこの子をカトマンズに連れて行って養ってほしいと乞われました。ことわりはしたものの、人身売買でインドに売られはしないか、ずっと気がかりでした。当時の子供は8千ルピーが相場でした。

カトマンズ等都市部の中流家庭では、農村部から子供を連れてきて家事を手伝わせながら学校に通わせています。一種のステータスシンボルであって、農村家庭にとっては口減らしなのでしょう。たくましい子供たちです。



(スガジイ)