2017年12月1日金曜日

12月1日

ダサイン、ティハールと秋のお祭りの間日本に帰っていました。10月下旬にカトマンズに帰任した私の鼻はすっかりPM2.5測定器になりました。

もともと40年来花粉症に悩まされています。カトマンズでもヒノキに似た木の花粉が飛ぶ2-3月はつらいものがあります。ここ10数年カトマンズに住んで鼻炎は慢性化してしまいました。それにしても今年の秋の空気の汚れはひどくないでしょうか。

部屋にいるときはそれほど感じませんが、大通りに出ると途端に鼻がムズムズしはじめてくしゃみが出ます。カトマンズの秋は空がもっと澄んでいたような気がします。飛行機から街を見るとくすんで見えます。

最近Numbeoから世界の269都市の大気と水の汚染度ランキング(2017年半ば)が発表になりました。我がカトマンズは堂々のワースト5位です。10位までに南アジアの6都市が入っています。

ニューデリーが13位であるのが不思議です。ニューデリーのPM2.5500/㎥(マイクログラム/立米)を超え、学校が休校となったばかりです。インドはワースト5020都市がランクされています。

ネパール環境局の発表では、ラトナパークで103.5/㎥を記録しています。リパブリカ紙には首都圏17観測点の平均値が毎日掲載されていますが、朝の7-9時が最も高く60-70/㎥です。アメリカ大使館の観測でも70-80/㎥です。

ではガイドラインの数値はどの程度なのでしょうか。世界保健機構(WHO)で25/㎥、ネパール政府で40/㎥です。41-75/㎥は体の弱い人にとっては有害、76-150/㎥は高度汚染でマスク着用を推奨、150/㎥以上は危険、要安全措置、となっています。

カトマンズの大気汚染は自動車の排気ガスが主要因と思われます。この一年の軽油、ガソリンの輸入額の増加はすさまじいものがあります。解決策は自動車のハイブリッド、電気動力への転換が有効と思われるのですが、簡単ではなさそうです。

最後にベスト5をご紹介しましょう。上位からウエリントン(ニュージーランド)、オタワ(カナダ)、レイキャビク(アイスランド)、キャンベラ(オーストラリア)、チューリヒ(スイス)の順です。


(スガジイ)